ヤクルトの死球はわざと?2023年のヤクルトの死球がなぜ多いのかを考察

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ヤクルトの死球はわざと?2023年のヤクルトの死球がなぜ多いのかを考察

2023年8月19日(土)のヤクルト×中日戦でヤクルトの木沢投手が投げた2球目が中日の石川選手の頭部に当たり、石川選手が担架で運ばれる事態になりました。

しかも、前日の8月18日からの2試合で、中日が受けた死球は4つ。

また、8月13日(日)の阪神戦では、ヤクルト・今野投手から阪神・梅野選手が死球を受け、左手首を骨折しています。

さらに8月30日(水)の中日戦では、ヤクルト・高梨投手の投げた球が石川昂選手の顔付近を通過し、間一髪で避ける事態に。

そこで、この記事ではなぜ2023年のヤクルトスワローズはデッドボールが多いのかを考察していきます。

9/4追記

阪神戦で0-7とヤクルトが大きく負けている状況で、ヤクルト・山本投手の投げた球が近本選手の右脇腹付近に当たりました。近本選手はうずくまり途中交代。

SNS上では、近本選手へのデッドボールに対し「ゴミ球団」などの投稿が相次ぐ事態に。

ヤクルト・高津監督は謝罪しましたが、これ以上死球の被害者を出さないために対策をしてほしいものです。

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目次

2023年のヤクルトの死球(デッドボール)数

2023年のヤクルトの死球数は下記の通りです。

※8/30時点の与死球数(丸数字は順位)
①阪神:38
②広島:32
③DeNA:35
④巨人:51
⑤ヤクルト:57
⑥中日:39

ヤクルトの死球数57は一番少ない広島よりも25個多い数で、セリーグの死球数のうち約23%の割合を占めます。

やはり、ヤクルトスワローズの死球数は多いと言わざるを得ません。

死球を受けたときの衝撃度合

死球を受けた場合、どれくらいの衝撃を受けるのでしょうか?

一説では150kmの投球は1.5トンとも言われ、球速や球種によりますが当たりどころが悪ければ阪神・梅野選手のように骨折をしてしまいます。

過去には、1970年に阪神・田淵幸一選手がヘルメットのない部分の左耳の上に死球を受け、脳挫傷で全治3ヶ月

耳からは大量の血が流れていたようで、ひどい状況だったそうです。

また、1999年には巨人の村田真一選手が顔面にデッドボールを受け、顔が腫れあがってしまう状況に。

死球を受けてしまうと、選手生命どころか命を落としかねない状況になってしまいます。

ヤクルトの死球が多い理由3つ

ヤクルトスワローズのデッドボールが多い理由を3つ考察します。

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内角を厳しく突く必要があるため

2023年のヤクルトスワローズの投手成績は良くなく、抑えたいと思うあまり打者の内角を厳しく突きすぎているのかもしれません。

2023年のヤクルトスワローズの自責点と被本塁打数は下記の通りです。

※8月30日現在

順位チーム与死球被本塁打数自責点
1阪神3872321
2広島3287373
3DeNA3594372
4巨人51107413
5ヤクルト57117430
6中日3958371

上記のように、死球に加えて、被本塁打と自責点もセリーグワーストです。

投手成績が悪いため、どんどん内角を突くしかなくなり、死球が多くなっているのかもしれません。

また、神宮球場は狭い球場としても知られています。

投手には不利な球場がホームのため、どうしても抑えたい→内角を厳しくつく必要→デッドボール、という悪循環になっているのではと推測します。

過去の成功体験を参考にしているから

ヤクルトスワローズは2021年・2022年とセリーグを連覇していますが、その前の2020年・2019年は最下位でした。

そこで、順位と死球数の関係性を見てみましょう。

年度シーズン順位死球数
2022優勝59(リーグで2番目に多い
2021優勝50(リーグで3番目に多い
2020最下位28(リーグ最少
2019最下位46(リーグで2番目に少ない

実はヤクルトスワローズは、2020年・2019年シーズンはむしろ死球数が少ないチームでした。

しかし、ここ最近2年の2022年・2021年シーズンでは死球数が増えていますが、優勝をしています。

優勝争いをしているから死球数が多くなった、という見方もできますが、過去には死球数が少ない状況で優勝しているチームもあります。

ここ2年優勝という成功体験をもとに、投手の攻め方を厳しいものにしているのかもしれません。

インコースに投げ切れる投手が少ないため

死球が多いということは、四球も多いのでしょうか?

ここで四球数も見てみましょう。

順位チーム与死球与四球
1阪神38264
2広島32323
3DeNA35300
4巨人51341
5ヤクルト57309
6中日39353

実はヤクルトスワローズは与四球は多くなく、与四球のワーストは中日ドラゴンズの353個です。

ということは、本来であれば厳しいところを突いてカウントを整えて勝負をしていくはずが、インコースに投げ切れず、勝負をする前に死球になってしまっている可能性もあります。

ちなみに、8月30日時点でデッドボールを4つ以上与えている投手は、小澤投手(8個)・木澤投手(5個)・ピーターズ投手(5個)で、この3投手でチーム与死球数の約32%を占めます。

中でも小澤投手の8個は、中日の高橋宏投手・阪神の西勇投手と並んで、現時点でセリーグ与死球数1位です。

死球の改善策は罰金やペナルティ制度?

ヤクルトスワローズの死球があまりにも多いため、ファンの間では罰金やペナルティなどを与える制度を作ってはどうか?という声も聞かれます。

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ペナルティの具体的な案としてドラフト権はく奪などの意見もあり、ヤクルトスワローズに当てられたチームのファンは相当怒っています。

取り返しのつかない事態になる前に、死球を与えない仕組みを作っていく必要がありそうです。

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